【休職体験記】【第9話】復職が不安で眠れない夜に、私が頼ったもの
今回は、復職前夜の戸惑いについて話します。
休職を始めて約1年。私は、復職という新しい一歩を目前にしていました。
リワークには通っていたし、少しずつ日中の生活リズムも整ってきていたけれど——
それでも「会社に戻る」となると、まったく別の怖さが襲ってきました。
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どんな部署に行くんだろう?
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今度こそ仕事についていけるのかな?
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タスク管理も、もう一度やってみたい気持ちはあるけど…
本当にできるのかな? -
昔、先輩に泣かされていた記憶がふとよみがえって、
また泣いちゃったらどうしよう。
夜の不安と、ヨガのポーズ「シャバーサナ」
そんな復職前夜。
寝返りばかり打っていた私は、ヨガで教わった「シャバーサナ」
シャバーサナは、
仰向けに横たわり、脚と脚の間を肩幅より少し広めに。
腕も、脇の下に卵1個分ほどのスペースを空けて広げていきます。
腰→お尻→太もも→ふくらはぎ→足→足の指というように、
その間も呼吸は止めずに、ただ“今ここ”
身体が床にだんだん沈んでいくような、
目を閉じて行うこのポーズは、「
身体の各部位の力をゆるやかに抜いていく。
「とりあえず明日、会社に行くだけでもえらいんだから」と心の中で自分に言い聞かせながら、
少しずつ、眠りに落ちていきました。
人事部長のひと言に、心がほどけた
復職前には、会社で人事部長との対面の面談もありました。
事務的な話が一通り終わったあと、柔らかい口調のまま、
「こちらは、〇〇さんを迎える準備ができています。
焦らずに一歩ずつ戻ってきてくださいね」
あまりにびっくりして、「えっ!?」と声に出してしまったくらいです。驚いた顔もしてしまいました。
ずっと休職して、会社に迷惑をかけ続けてしまった私に、
まさかそんなふうに言ってもらえるなんて、夢にも思っていませんでした。
あわてて「嬉しいです」と答えながら、心の中がふっと温かくなるのを感じました。
その瞬間、「私も、ちゃんと準備しよう」と思えたのです。
✨あとがき
復職前夜は、たとえ寝られても、心はざわざわしていたりします。
でも、体の力をゆるめる方法、
そういったものに支えられながら、私は「怖さ」
(次回)
