【休職体験記】【第2話】ただ寝ていただけ。でもそれが私の回復の第一歩だった

「ただ寝ていただけ」。でも、それが回復の始まりだった。
- 何もしていないのに、眠ってばかりの数日間
- 頭の中でぐるぐる回る罪悪感と不安
- 「おいしい」や「気持ちいい」が戻ってきた
- 「頑張りすぎていただけなんだ」と気づけた日
- 揺れながらも、「大丈夫かもしれない」と思えた
- 人とのつながりが、じんわりと心を温めてくれた
- 読者のあなたへ
何もしていないのに、眠ってばかりの数日間
休職が決まった日の夜、私は泥のように眠りました。
朝も昼も関係なく、気がつくと寝ている。
目が覚めても、またすぐまぶたが重くなっていく。
「何もしてないのに、こんなに眠れるんだ…」
そう思いながら、最初の数日は、ただただ寝ていました。
頭の中でぐるぐる回る罪悪感と不安
頭の中では、いろんな言葉がぐるぐる回っていました。
「本当に休んでよかったのかな」
「今ごろ、あの人は何を思ってるだろう」
「戻る場所、ちゃんとあるんだろうか」
罪悪感と不安、それでもちょっとした安堵が入り混じった気持ち。
外の世界は、相変わらず動いているのに、
だけど、それこそが、あのときの私に必要な「回復のはじまり」
「おいしい」や「気持ちいい」が戻ってきた
少しだけ気持ちに余裕が出てきたある日。
YouTubeで、
「美味しそう」と、自然に感じている自分に気づきました。
それから、
近くの公園まで歩いて行って、ベンチに座ったら、
そんな、小さなことの一つひとつが、
「頑張りすぎていただけなんだ」と気づけた日
休職前は、ずっと「頑張らなきゃ」って、
うまくできない自分はダメだ、もっとちゃんとしないと…と、
頭の中が「反省」と「課題」で埋め尽くされていました。
でも、何もしない日々の中でふと気づいたんです。
「私はただ、頑張りすぎて、疲れてしまっただけなんだ」って。
その気づきは、自分を少しだけ許すきっかけになりました。
揺れながらも、「大丈夫かもしれない」と思えた
もちろん、ずっと順調だったわけではありません。
突然、また涙が止まらなくなったり、
「私だけ取り残されてるかもしれない」
でも、そんな揺れを繰り返しながらも、心の奥で「
人とのつながりが、じんわりと心を温めてくれた
家族も、無理に励ましたり、
「何もしなくていいよ」
「ゆっくりでいいから」
そんな言葉に、何度も救われました。
そして気づいたんです。
“人と関わること”は怖いけれど、
読者のあなたへ
心がしぼんで、何もできなくなっていたあの頃。
それでも、ただ休むこと・ただ生きていることを、
これから先、
いま、何もできない日々を過ごしている人がいたら。
それは「止まっている」のではなく、「回復している最中」
どうか、自分に優しくいてくださいね。
次回は、「休職のことを友達へどう伝えたらいいか」に悩んだあの日のことを、お話しします。
(次回)
【第3話】「働いてるよ」って、つい言っちゃう。 そんな自分を責めなくていいと思えた日
kyushoku-taikenki.hatenablog.com